君でよかった

今日は絶望から始まった。

もうどうしようもなかった。

諦めようと思った。

何がよくて、何がイヤ？

聞きたくてそういうメール送った。

そしたら一人になろうと思うってメールが返ってきた。

目の前真っ暗になった。

またいなくなっちゃうのか。

…思えば初めて好きになった女の子からそうだった。

転校しちゃったり、何も告げずにバイトやめていったり、

結婚しちゃったり、受験だったり。

向き合いたいって思った矢先みんないなくなっちゃった。

…またか。

バイトを早退。

接客ができるような心境ではなかった。

家に帰ってすぐ泣き崩れた。

もう何もしたくなかった。

音楽すらやめたいって思った。

誰とも会いたくないって思った。

もうイヤだ。

もうイヤだ。

もうダメだ。

もうダメだってそればっかりだった。

でも

うてなと話がしたかった。

どうしても話がしたかった。

家に帰ってくる前に話がしたいってメール送っておいた。

着信なら2回入れた。

…待っても無駄。

出るわけない…。

そういう後ろ向きの発言しかできなくなって…

納得なんかできるわけなくて…。

…

慰めとか気休めとかもマジむかついて、

ホント何もかも捨ててしまいたくなってた。

…でも

うてな、電話、かけてくれた。

話、できた。

全部、言った。

うてなは…ちゃんと向き合ってくれた。

ホントにうれしかった。

うてなもきちんと全部話してくれた。

うてなの声を聞いて

話して…

ホントに落ち着いていった。

そうだよ…

みんな逃げるから…だから繋ぎとめておきたかった。

うてなもそうだった。

きっとそれがみんなの重圧になってたんだな。

気づいて、

考えて…

今…俺は恋人同士の関係は望まない。

もっと仲良くなりたくて

逃げてほしくないから

大切におもってほしくて

だからたくさん会話したりとか

遊んだりとかしたくて…

俺とうてなが

二人ともきちんと自分の考えを通せるように

考えた。

…俺、そういう話もきちんとした。

できた。

初めてだった。

嬉しかった。

とんでもなく嬉しかった。

うてなみたいな子とは

ホントに一生かけても会えないよ。

…うてなでよかった。